宿題: ウェブサイトにもっと機能を追加しよう!
ここまでは長い道のりでしたが、まだまだ私たちのブログには改善の余地があります。つづいて、記事の草稿を作成して、それを投稿する機能を作ります。もはや不要になった投稿を削除する機能もつけましょう。すごい!
あたらしい記事を草稿として保存する
いまのところ、New Post フォームから記事を作成すると、そのままブログに記事が掲載されます。書いた記事をブログに表示せず、草稿として保存するには、blog/views.py
の post_new
関数と post_edit
関数にある下の行を 削除 してください。
post.published_date = timezone.now()
こうすると新しい記事は草稿として保存されます。記事はいきなり掲載されず、あとで見直すことができるようになりました。今必要なのは草稿をリストアップし、ブログ上に掲載する機能です。それではやってみましょう!
草稿の一覧ページを作る
Djangoのクエリセットを勉強した章を覚えていますか? post_list
というビューを作って、ブログに掲載されている記事( published_date
が設定されている記事)だけを表示するようにしました。
ここでは、それと同じようなことをして、草稿が表示されるようにしましょう。
blog/templates/blog/base.html
のヘッダーにリンクを追加しましょう。草稿の一覧は誰でも見られるようにはしません。なので、 {% if user.is_authenticated %}
という条件の確認に続く箇所で、新しい投稿を追加するボタンのすぐ後にリンクを書いてください。
<a href="{% url 'post_draft_list' %}" class="top-menu">Drafts</span></a>
次は blog/urls.py
に、urlを追加しましょう!
path('drafts/', views.post_draft_list, name='post_draft_list'),
続いて blog/views.py
にビューを作ります。
def post_draft_list(request):
posts = Post.objects.filter(published_date__isnull=True).order_by('created_date')
return render(request, 'blog/post_draft_list.html', {'posts': posts})
posts = Post.objects.filter(published_date__isnull=True).order_by('created_date')
の行では、草稿( published_date__isnull=True
となる記事)だけを集めています。そうして、order_by('created_date')
で created_date
順に並べています。
最後にやるのはもちろんテンプレートの作成です! blog/templates/blog/post_draft_list.html
を作成して、下の記述を加えます。
{% extends 'blog/base.html' %}
{% block content %}
{% for post in posts %}
<div class="post">
<p class="date">created: {{ post.created_date|date:'d-m-Y' }}</p>
<h1><a href="{% url 'post_detail' pk=post.pk %}">{{ post.title }}</a></h1>
<p>{{ post.text|truncatechars:200 }}</p>
</div>
{% endfor %}
{% endblock %}
これって post_list.html
の内容と似ていませんか?
それでは http://127.0.0.1:8000/drafts/
を開いてみましょう。草稿のリストが表示されるはずです。
やった! これで1つ完了です!
掲載ボタンをつける
投稿の詳細ページに、押したらすぐに記事が掲載できるようなボタンがあるといいと思いませんか?
blog/templates/blog/post_detail.html
を開いて、下の行を・・・
{% if post.published_date %}
<div class="date">
{{ post.published_date }}
</div>
{% endif %}
下のように変更してください。
{% if post.published_date %}
<div class="date">
{{ post.published_date }}
</div>
{% else %}
<form method="POST" action="{% url 'post_publish' pk=post.pk %}" class="post-form">{% csrf_token %}
<button type="submit" class="post btn btn-secondary" name="publish">Publish</button>
</form>
{% endif %}
お気づきのように、{% else %}
を追加しました。これは、 {% if post.published_date %}
という条件が満たされない(記事に published_date
が無い)ときに、 <a class="btn btn-default" href="{% url 'post_publish' pk=post.pk %}">Publish</a>
を表示する、という意味です。 {% url %}
のキーワード引数である pk
に値を渡していることに注意してください。
それでは新しいURLを追加しましょう。( blog/urls.py
に)
path('post/<int:pk>/publish/', views.post_publish, name='post_publish'),
最後に ビュー を追加します。(いつものように blog/views.py
に)
def post_publish(request, pk):
post = get_object_or_404(Post, pk=pk)
if request.method=='POST':
post.publish()
return redirect('post_detail', pk=pk)
Post
モデルを作ったときに、publish
メソッドも作りました。こんな感じでしたね・・・
def publish(self):
self.published_date = timezone.now()
self.save()
いよいよこの関数の出番です!
記事が掲載されるとすぐに post_detail
ページにリダイレクトされます。
おめでとうございます! もうすぐ完成です。最後のステップとして削除ボタンを作りましょう!
記事を削除する
blog/templates/blog/post_detail.html
をもう一度開いてください。
下の行を編集ボタンの行の直後に追加します:
<form method="POST" action="{% url 'post_remove' pk=post.pk %}" class="post-form">{% csrf_token %}
<button type="submit" class="post btn btn-danger" name="delete">
Delete
</button>
</form>
URLも必要ですね。( blog/urls.py
に)
path('post/<int:pk>/remove/', views.post_remove, name='post_remove'),
次はビューも作りましょう。 blog/views.py
を開いて下のコードを追加してください。
def post_remove(request, pk):
post = get_object_or_404(Post, pk=pk)
if request.method=='POST':
post.delete()
return redirect('post_list')
ここで唯一新しいことは、実際に記事を消す方法です。全てのDjangoモデルは .delete()
で削除できます。簡単ですね!
今回は、記事を消したあとは、記事の一覧ページに行くようにします。なので redirect
を使っています。
テストしてみましょう! 投稿を表示して削除してみてください!
この章はこれでおわりです! よく頑張りましたね!